京町家の間取りと家相
こんにちは。
今回は京町家の間取りと家相について記したいと思います。
皆様は「家相」というものがあるのをご存知でしょうか?
家相とは中国から伝わった太極思想と陰陽道(陰陽五行説)が基盤となり、
日本の神仏習合思想と結びついて出来た、土地や建物の配置、方角、
間取りなどから、その運勢や吉凶を判断する日本独自の考え方です。
北東を鬼門、その反対側の南西を裏鬼門と呼び、常に汚れて不浄になりがちな
キッチンやお風呂やトイレなど水回りを配置することが忌避されています。
実際、京都御所にも、北東(鬼門)の角は、邪気が入らないように
築地塀の角を凹ませて、猿ヶ辻と呼ばれる魔除けが施されています。
前回の投稿で、京町家の間取りについてまとめました。京町家の間取りは、
縦に部屋が並び、その横にはトオリニワというキッチン兼通路が配置されるのが
基本的な間取りと説明しました。

そして、このトオリニワが建物の東・南に配置される、と記載させていただきました。
文字で読んだ時は「へえ〜何で東と南なんだろう?」と思いましたが、
実際に京町家の購入検討を進めながら、地図と間取りを確認していたら、
ふと、トオリニワが建物の東・南に配置されると、キッチン(流し台)が
必ず鬼門と逆鬼門から外れることに気づきました。
基本的に、ダイドコ(台所)の対面のトオリニワに「流し台」が設置されますので、
下図のようにどうやっても、鬼門と裏鬼門に水回りが来ないようになっていたのです。
これには大変驚き、町割りを考える時点で、家相の考え方があったのか・・?と
考えざるを得ませんでした。

昔は、自宅にお風呂は無く、さらにトイレは外に
あったため、水回りは流し台のみになりますので、流し台が鬼門、裏鬼門に
入らなければ家相的にはOKということになります。
これはあくまで私の仮説ですので何とも言えませんが、京都市内で町家を探す時には、
注意して確認していただけたら幸いです。昔のままの間取りで残っている建物ほど、
家相をクリアしている物件が多いことに気づくと思います。
京都は過去と現在の連続性が強いので、本当に面白いですよね。

